1月の定例会


日時: 1月21日(土)
出席者: 8人


雑談形式で意見交換を行いました。


○「集約都市形成計画」について
金沢市が開催する説明会に会員が参加しました。
感想や意見として、

・「軸線強化型都市構造」の趣旨はわかるが、具体的なまちのあり方がイメージできない。
 どんなまちをめざすのか、金沢ならではの物語性をもって説明してもらいたかった。

・障害者のグループホームが郊外にあると、クルマでの送迎距離が長く、職員、利用者ともに負担が大きく、
 利用者の自立にもつながりにくい。
 こうしたケースを含め、鉄道沿線にいろんな施設ができると便利になる。

・市の説明を聞いて、都市計画と交通政策の横の連携がしっかりとれているのか、疑問に思った。

・人口減少対策、国の施策の反映という守りの姿勢でなく、子供からお年寄りまで不自由なく楽しく暮らせる
 まちなかをどうつくっていくのか、もっと積極的な姿勢が必要ではないか。
 現在はスーパーすら少なく買い物にも困るような状況だ。

・金沢の旧市街については、クルマで自由に入れるのが基本的には間違いなのではないか。
 まちが荒れるので、なるべく駐車場はつくらないほうがよい。

などの発言がありました。



○各地の動きについて
・福井市が駅前の再開発にあたり、周辺の道路を“歩行者と公共交通のみ通行可能なトランジットモール”
 にする構想が報道されています。
実現すれば素晴らしいと思いますが、このような話題が出ること自体、もうそれほど珍しいことでは
なくなっているのかもしれません。

・名古屋市が、都心を回遊するBRTを導入する計画案を発表しました。
 名古屋市 新たな路面公共交通システムの導入に係わる基本的な考え方(案)

BRTの柔軟性を買って、(既存の基幹交通である)地下鉄やバス路線を補完する役割が期待
されているようです。金沢でいえば、各種周遊バスやシャトルバスに相当しましょうか。
“自動車の街”名古屋ならではの新機能搭載の次世代型バスが走る予定です。
実現すると、名古屋駅からまちなかへ、地下や高架へ上り下りせずに路面上を便利に快適に
移動できるようになります。


・名古屋との関連で、次のような意見が出ました。

金沢のお城を囲む都心(武蔵、橋場、兼六園下、広坂、香林坊)は、約1キロ四方で、歩いて回れる。
 名古屋の名城公園よりコンパクトなのではないか。
 緑あふれるこの区域全体を、例えば都市型の公園のように見立て、“金沢の財産”にふさわしいように
 再整備していくべきではないか(世界にアピールできる何らかの名称を考えてはどうか)。
 そのための交通アクセスとして「新しい交通システム」を位置づけるべき。
 そう考えると、LRTの都心環状線が最も似合うと思う。
 これからの都心には、観光客のためでなく市民の視線に立った“遊び”の感覚が必要になるのではないか。
 もうクルマをどんどん通すような時代ではない。

・各地の都市交通が注目されている現状について、こんな意見がありました。
土木の専門誌に、今年の話題のキーワードとして「LRT・BRT」が登場した。今までになかったことだ。
これまでは地方都市の交通といえば、環状道路、放射道路、バイパスの配置という話に終始していたが、
そこに軌道系を加えて考える時代にようやくなってきた。
住宅の配置に関しても公共交通を初めから考慮するようになった。
クルマを入れないことも選択肢になっている。


○2月以降の日程

2月は18日(土)、3月は18日(土)、4月は15日(土)の予定。(いずれも第3土曜日)


会長:Mt