12月の定例会


日時: 12月17日(土)
出席者: 11人


○11月のイベントの報告
・18日にLRTでつなぐ会の総会を兼ねた「LRTでつなぐ親睦の集い」が行われました。
 狭い会場に35名の参加があり盛会であったことが、H上さんから報告されました。


・「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会in福井」が26日・27日に開催されました。
 「市民フォーラム」を傍聴したMtが、国交省審議官の発言を紹介しました。

 2000年頃に浜松、福井で行われたトランジットモールの実験の狙いについて、
 「自動車交通を都市政策として管理したい」
 「自動車交通を野放しにしていいのかどうかを問いたかった」

 旨、話され、現在ようやくこの点が再び議論され始めているとの認識のようでした。


・23日に金沢市主催の「金沢市交通まちづくり市民フォーラム」が行われ、本会からも10名程度、参加しました。



○「金沢市交通まちづくり市民フォーラム」について、感想を述べ合いました。いくつか列挙します。

・交通工学が実際の行政の遂行に役立つためには、間に行政技術についての知見が必要なのではないか。

・フォーラムの内容は一般論が多く、金沢の具体的な事情に触れられることが少なかった。

・事故が減る、中心市街地が賑わうなど、社会的便益についてもっと話してほしかった。

・金沢ではまちの中で車椅子やベビーカーの人が少ない。
 これは大問題。誰でも普通に公共交通を使えるようなシステムにしてほしい。

・重要なのは、野町から金沢駅への直接の乗り入れ。この観点からみてLRTが良い。

・いきなり機種選定といっても実感が湧かない。
 機種がどうこうより、まずまちなかに行きやすくする仕組みが必要。
 パーク&ライドなどで公共交通に乗り継いでまちなかに来てほしい。
 まちなかでは、一般車両の乗り入れを禁止するくらいでもいいのではないか。

・「新しい交通システム比較表」(以下「比較表」)に欠けているのは
どういうまちづくりをするかという視点。
 せっかく
世界の交流拠点都市を掲げているのだから、外国の人も高齢者も誰もが交流できる都市にする
 ため、市民皆がアイデアを出し、オープンな環境でディベートすべき。
 そうすれば問題が浮き彫りになる。

・「比較表」には乗り心地の評価がない。

・「比較表」ではLRTとBRTとがいかにも対等のように書かれ、キロ単価が決め手のような印象を受ける。
 にぎわい創出の貢献度が大きく違うことを表記すべき。

・LRTはレクサス、BRTは軽四のようなもの。
 どちらが金沢の「格」にふさわしいかは明白。費用は高くてもそれに見合う機能がある。

・基調講演をされた土井先生が、
 
金沢の道路の狭さは金沢の「財産」「強み」「魅力」だ。
 古い市街地を残しながらまちづくりを行うには、自動車に遠慮してもらってはどうか。

 という趣旨を語られたのが印象深い。
 こうした発言が金沢でなされるのは画期的ではないか。
 地元の人は、クルマを優先して考えるので、狭いことは悪いことと思い込んでいる。

・「比較表」に「自動車交通からの転換」という項目が入っているのは評価できる。

【あやふやな記憶を頼りにまとめました。間違い、不備についてご指摘ください。】


○「金沢市集約都市形成計画」の市民説明会が各地で開催されています。
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/1983/1/shuuyaku_annai.pdf

1月28日には「シンポジウム」が行われます。


○1月以降の日程
1月は21日(土)、2月は18日(土)、3月は18日(土)の予定。(いずれも第3土曜日)




会長:Mt